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prismScapeFilmの「No!Trafficking」


by no-trafficking

それぞれの「お話」

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チェンマイからピックアップトラックに揺られた6時間越えの道中、AくんというHRDCの青年が添乗していました。彼はムセキ村よりもっと北の森の中にある村出身ですが、今はHRDCで子どもたちの世話をしつつ大学進学を目指しています。
眠ってしまうと車外に転がり落ちてしまう危険があるために、彼は私たちにずっと英語で喋り続けます。ムセキ村のこと、気候や日常のこと、あれこれ他愛無いこと。その中で彼はしきりに「君たちはどんなお話を持ってるの?聞かせてほしい」と言っていたことを、あとから思い出しました。その時わたしたちは「うさぎとかめ」とかそんな昔話をぼそぼそと喋り今一つ盛り上がらなかったのですが、彼らにとって「お話」というのはとても重要であり、暮らしと密接に繋がってるなものなんだなということを感じました。そして同時に私たちが「お話」を無くしてしまったことにも気付かされたのです。自分たちの辿って来た時間や、自分たちをとりまく環境、良いことも悪いことも含めていまここにある世界を受け止める方法、それがナラティブ(物語)だと考えると、少数民族として多くの「お話」を語る彼女ら彼らは、私たちよりずっと豊かだ思いました。
あなたはどんな「お話」を持っていますか?
# by no-trafficking | 2008-11-19 15:31

展示準備中に思うこと

http://prismscapefilm.com/notra/
24日からの展示に向けての準備、あれこれ悩みながら進めてます。自分がかの地・かの人たちから受け取った「素敵さ」をどう人々に手渡すか。今回の展示に関しては「作品そのものに語らせる」というより、テキストも併用して彼女ら彼らのナラティブをじんわり感じてもらえる展示にしたいんだけど、けっこう難しい。。
展示準備中に思うこと_b0140563_12251984.jpg
そんななか昨日は夢の島BumBで行われた異文化交流イベントのトークにゲスト参加してきました。ムセキ村の話と人身売買問題全般とのリンクがうまく出来ず、伝わりにくい話になってしまった部分もあり反省。しかし「あなたは展示や映画を作るにあたり何を一番強いよりどころとしているのですか?そしてそれは誰に向けているものなのですか?」という、仕込みのような御質問を頂いたりして、自分としては話すことで発見もある有意義な時間でした。

今回もそうでしたが、人身売買問題の周辺には売買春全廃主義者の人も多かったりします。強制的・搾取的売買春は何とかして無くしていかねばならないもの。でも、そのこととセックスワークそのものを否定することとは別に考えなくては解決するものも解決しない。そういう人たちは売買春と家父長制との関係を自分の問題としてどんなふうに捉えてるのかなぁ?と不思議に思いますが、なかなか噛み合わないところです。
(村上なほ)
# by no-trafficking | 2008-11-17 12:30
11/16(日)に夢に島のBumB東京スポーツ文化館にて行われるワークショップの御案内です。
「てのひら〜人身売買に立ち向かう会」さんが参加するワークショップの14時からの分科会にプリズムスケープフィルム・村上がゲスト参加し、「Tribal Kids' Eyes」を通じてその地に暮らす人々とどのように関係を持とうとしているかお話をしてきます。
以下のように、人身売買以外のテーマも扱ったワークショップです。ご興味のある方は是非ご参加下さい。


〜世界の現状を楽しいゲームで考えよう!〜
異文化理解を深めるためのワークショップやパネルディスカッションなどを実施。
日時:2008年11月16日(日)10:00〜17:00
対象:若者・大人から子どもまで(親子での参加も可)
参加費:無料
 
事前申込み:電話・はがき・e-mail・FAXで。氏名・電話番号をお知らせ下さい。
※定員に余裕があれば、当日申込みも可。お問合せ下さい。
〒136-0081 江東区夢の島3の2
TEL:03-3521-7323 FAX:03-3521-3506


★当日のプログラム
10:00〜11:00午前の部(分科会形式)
*DEAR-YOUTH(開発教育)
*てのひら(人身売買と人権侵害の問題について絵本を使ったWS)
*FTP(立教大学フェアトレードパートナー)

11:00〜12:00桜井高志氏「世界がもし100人の村だったら」ワークショップ(前編)
12:00〜13:00休憩
諏訪井セディモニカさんのカンボジア舞踊
13:00〜14:00「100人の村」(後編)
14:00〜15:00午後の部(分科会形式)
*CAPSEA/東南アジア文化支援プロジェクト(カンボジアの子どもの教育支援)
*地球ことば村(パネルディスカッション「知っていますか?日本は実は多文化の国だった!」)
*てのひら(タイに関するトークセッション)
15:15〜17:00ふりかえり&全体交流会

※桜井高志氏プロフィール
桜井・法貴グローバル教育研究所代表、埼玉大学・東京家政大学・和光大学非常勤講師。
グローバル教育、異文化間コミュニケーション、平和教育、子ども参加などを専門にしたワークショップのファシリテーターとして、若者や教員向けのセミナー、自治体研修の講師として各地で活躍中。
# by no-trafficking | 2008-11-12 15:09
11月24日(月)〜30(日)に四谷のアートスペースLatitude☆Pにて行われる展示企画を含めた、No!Trafficking Projectのwebサイトが11/7にスタートしました。http://prismscapefilm.com/notra/


このブログもそのサイトの中でのコンテンツとなります。

人身売買問題と向き合う上では「人として思うこと」と「作り手として思うこと」、それが一致していないと難しいわけですが、その「一致」を見るのがある意味難しい問題だと思います。セックスワークであったり、性の自己決定権とは何かという事柄が密接に絡んでくることもその理由かもしれません。ただ、それらジェンダーやセックスの話とは全く別のところで、決して放置してはならない核を持っている問題であることは間違いありません。アクティビストとしてではなく作り手として、一体自分に何が出来るのか。このプロジェクトを体験するなかで模索していきたいと思っています。(村上なほ)
No!Trafficking Project  webサイト、オープンです_b0140563_105189.jpg

# by no-trafficking | 2008-11-08 01:02

11月の企画展、決定です

この夏に「てのひら〜人身売買に立ち向かう会」さん主催のスタディ・ビジットに行って撮影した写真&映像の展示を、11月の後半に四谷Latitude☆Pにて行います。

タイ北部・ムセキ村のNGO施設・HRDCと、そこで暮らすカレン人の子どもたちを撮影した写真(戸崎美和撮影)ビデオ(村上なほ撮影)に加え、HRDCの子どもたち約60人が撮影した440枚の写真も展示。
様々な眼差しが出会うことで、<与える→受け取る>という一方向とは違う関係性のあり方が見える展示にしていきたいと思っています。

今回「てのひら〜人身売買と立ち向かう会〜」さんと共催イベントということで、このイベント内でまた多くの出会いが生まれたらいいなと思います。

詳細決まりましたらまたこちらに記載していきますので、もう少しお待ち下さい。
# by no-trafficking | 2008-10-19 14:43